奨学金の基本情報

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■    奨学金って何?

・ 奨学金は勉強したい、進学したい、けれど経済的にそんな余裕がない。そういった人のための制度です。

・ 国や地方自治体(県や市)、民間団体、学校などによって、それぞれ独自の制度があります。

・ 条件をクリアして申請が通れば、金銭面で支援を受けることができます。

・ またそれ以外に、必要を問わず学生の優れた能力に対して与えられる奨学金、

海外留学のための奨学金、交通災害遺児のための奨学金などもあります。

■    貸与と給付

・ 「貸与奨学金」は就学のための費用を「借りる」ものです。

⇒お金を借りる制度なので、卒業後に返済する必要があります。無利子と有利子のものがあります。

・ 「給付奨学金」は能力の高い学生に対して、費用を「与える」ものです。

⇒お金を「与えられる」制度なので、原則返済する必要はありません。

■    奨学金の種類

① 奨学金制度

・ 独立行政法人日本学生支援機構(旧日本育英会)

⇒日本で最も利用者の多い奨学金制度です。

無利子の「第一種奨学金」、利子の付く「第二種奨学金」があります。

・ 地方自治体

⇒都道府県や市町村単位で奨学金制度を設けているところが多くあります。

その地域に保護者が住んでいることが第一条件となります。募集人数は少なめです。

・ 民間団体

⇒民間育英団体、企業などで実施している奨学金制度があります。

貸与奨学金と給付奨学金があり、毎年募集しているもの、不定期で募集が行われるものがあります。

比較的、学校が窓口になっていることが多いです。

・ 学校

⇒多くの私立大学や短期大学、専門学校が独自の奨学金制度を設けています。

入学料や授業料の免除制度、学費を無利子または低金利で借りられる貸与制度を設けている場合もあります。

② 新聞奨学会

※新聞社による奨学金制度です。

販売店で新聞配達、集金などの仕事をすることで、新聞社から奨学金や給与が支給されます。

多くの場合は、返済の必要はなく、授業料の他に給料と住居を提供されます。

③ 教育ローン

※教育ローンは、用途が進学と教育に限定されるため、一般のローンより金利が低く設定されています。

国の機関や全国の銀行などで実施されています。

奨学金制度との違いは、親が借り入れて返済するという点です。

具体的な事例紹介 独立行政法人日本学生支援機構の場合)

■    申請の時期

・予約採用と在学採用の2つがあります。

① 予約採用の場合(高校3年の時に申請)

第1回 : 4月~6月下旬(第一種および第二種)

第2回 : 10月上旬(第二種のみ)

第3回 : 12月中旬(第二種のみ)

② 在学採用の場合(大学等に入ってから申請)

毎年4月~5月にかけて行われる

■ 奨学金の審査基準

① 学力水準

第1種奨学金(無利子)

(1) 高等学校最終2か年又は専修学校高等課程最終2か年の成績が3.5以上

(2) 高等学校卒業程度認定試験もしくは大学入学資格検定合格者で、上記(1)に準ずると在学学校長から認められる者

第2種奨学金(利息付)

(1) 出身学校又は大学における学業成績が平均水準以上と認められる者

(2) 特定の分野において特に優れた資質能力を有すると認められる者

(3) 大学における学修に意欲があり、学業を確実に修了できる見込みがあると認められる者

(4) 高等学校卒業程度認定試験もしくは大学入学資格検定合格者で、上記に準ずると認められる者

② 家族の年収・所得の上限額(国立大進学で自宅通いを想定)

第1種奨学金

4人世帯の目安:951万円(給与所得者の場合)465万円(給与所得以外の場合)

第2種奨学金

4人世帯の目安:1292万円(給与所得者の場合)757万円(給与所得以外の場合)

■    返済に関して

・ 在学中は一種、二種に関わらず利息はつきません。

・ 貸与期間の終了後から6ヶ月後から年賦、半年賦、月賦など選択した方法で返していきます。

・  あらかじめ登録した銀行などの口座から決まった日に引き落としされます。

一種奨学金 4年制 国・公立大学に
自宅から通学の場合
4年制 私立大学に
自宅外から通学の場合
貸与月額 45,000円 64,000円
貸与月数 45ヶ月 45ヶ月
貸与総額 2,025,000円 2,880,000円
返還月額 12,053円 15,000円
返還月数(年数) 168回(14年) 192回(16年)

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